皆さんこんにちは。大阪府八尾市の陽だまり鍼灸整骨院 院長の森川です。
今回はバスケットボールをしている中学生の膝の下に出る痛みについてご紹介します。
バスケットボールは楽しいスポーツですが、中学生が練習や試合を行う中で膝の下に痛みを感じることがあります。
この痛みについて理解することで、バスケットボールを快適に行うことができますので、ぜひ最後までご覧ください。
膝の下の痛みの主な原因
バスケットボールをプレイする中で、足のトラブルはとても多くあらわれます。
特に膝周りのトラブルは多く、その中でも膝のお皿の下の痛みで苦しむ選手をよく見ます。
ではなぜ膝のお皿の下に痛みが現れるのでしょうか。
・成長に伴う骨の変化
中学生は成長期にあり、急激な骨の成長や変化が起こります。これによって骨や軟骨の負担が増加し、膝の下に痛みが現れることがあります。
・過度の負荷
バスケットボールは激しい動きやジャンプが多いスポーツです。繰り返しの運動や着地の衝撃によって膝に負荷がかかり、痛みが生じることがあります。
・筋力のバランスの乱れ
膝の周囲には、膝を支える筋肉が多く存在します。しかし、体のバランスが悪いと、特定の筋肉への負荷が集中し、膝の下に痛みが生じる可能性があります。
・靴の選び方
適切でないバスケットボールシューズの使用は、足や膝に不適切な負担をかける原因となることがあります。
膝の前側の痛みは、これらが原因となり現れることがほとんどです。
膝の下の痛みの正体とは
膝の下に現れる痛みの正体として「ジャンパー膝」と「オスグッドシュラッター病」のどちらかの可能性が高いと考えられます。
では、それぞれのがどのような病気なのかをご紹介します。
・ジャンパー膝
バスケットボールは、激しい動きやジャンプを繰り返し行うスポーツになります。
これらの動作では太ももの前側の筋肉をよく使うのですが、その筋肉を使いすぎたことでお皿の下あたりにある「膝蓋靭帯（しつがいじんたい）」に大きな負担が加わります。
膝蓋靭帯への負担が繰り返されると靭帯そのものが損傷されて、その結果、膝蓋靭帯に炎症が起こります。
これがジャンパー膝と呼ばれる状態になります。
・オスグッドシュラッター病
成長期である中学生は、まだ骨の強度が弱い状態です。
そのような状態でバスケットボールのような激しい動きをすると、太ももの前の筋肉の負担がスネの骨に影響を及ぼすことがあります。
そして、骨への影響が繰り返されることで、スネの骨の損傷が起こります。
この状態をオスグッドシュラッター病といいます。
・疲労骨折
オスグッドシュラッター病と同じ箇所になりやすく、鑑別することが重要です。
スネの骨への負担が大きくなり、骨が剥がれるような状態になることがあります。
これが疲労骨折の状態です。
それぞれの痛みの箇所
ジャンパー膝の場合は膝のお皿のすぐ下の少し凹む柔らかい部分（靭帯の部分）に痛みが出ます。
オスグッドシュラッター病と疲労骨折の場合はその下の硬い骨の部分に痛みが出ます。
膝の下の痛みの予防法
膝の下に痛みが出ないようにするために、まずは予防が大切です。
ご紹介することを日頃から気をつけてみてください。
適切なウォーミングアップ
練習や試合前には十分なウォーミングアップを行い、筋肉を十分にほぐしてからバスケットボールを行ってください。
ストレッチと筋力トレーニング
膝を支える筋肉のバランスを整えると予防することができます。適切なストレッチと筋力トレーニングを取り入れましょう。
適度な休息
繰り返しの運動や練習で筋肉が疲れた場合は、適度な休息をとり回復に努めてください。
正しい靴の選択
足に合ったバスケットボールシューズを選び、足や膝への負担を少なくするようにしてください。
トレーニング内容を変更する
同じ動きや運動を繰り返すのではなく、様々なトレーニングを取り入れて膝への負荷を分散させましょう。
まとめ
今回はバスケットボールをしている中学生の膝の下に出る痛みについてご紹介しました。
まずは痛みが出ない環境作りを目指し、怪我なくバスケットボールを行えるように努めてください。
それでも痛みが出てしまった場合は、次回ご紹介する対処法をお試しください。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
（監修：柔道整復師 鍼灸師 森川伸弥）
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