こんにちは、大阪府八尾市で陽だまり鍼灸整骨院をしております院長の森川です。
今回は朝起きた時に起こる腰痛でお困りだった患者様のお話しをもとに、マットレスの選び方や使い方をご紹介させて頂きます。
「毎朝の腰痛で悩んでいる」
「マットレスを買い替えたいけれど、どれが良いのか分からない」
といったお悩みが有る方は、是非最後までご覧下さい。
マットレスの硬さが原因で起こる腰痛の特徴とは?
「朝起きた時に腰痛があるが、その後動き出すとマシになってくる」といった腰痛をご経験有りませんか?
マットレスの硬さが原因で起こる腰痛にはこの様な特徴が有ります。
なぜこの様な特徴になるかと言いますと、就寝中に血流が悪くなり筋肉が硬くなった結果、痛みを発生させてしまうからです。
では、マットレスの硬さ別でどのような事が起こるか説明します。
硬いマットレスの場合
硬いマットレスでは、体の重さを上手く分散する事が出来ません。その結果、寝た姿勢で体重が掛かりやすい背中、腰〜お尻、ふくらはぎへの圧迫が強くなります。その中でも特に腰〜お尻の部分が一番体重が掛かるため、結果的に腰痛になってしまいます。
柔らかいマットレスの場合
柔らかいマットレスでは、体が沈みこむ事で寝返りがしにくくなります。また、荷重が大きいお尻〜腰の部分が一番沈み込むため、腰を曲げた様な猫背の姿勢になります。その姿勢が続く事で腰への圧迫感が強くなり、筋肉が硬くなる事で腰痛になってしまいます。
起床時に腰痛がある方の最適なマットレスの選び方とは?
マットレスには多くの種類があり、どれを選べば良いか分からないとよくお聞きします。体格によってもマットレスの選ぶポイントが変わりますので、今回はそちらをご紹介致します。
マットレスの硬さの選び方
・体格が小さめの方(60キロ未満)
ウレタン製のマットレスでは100〜140ニュートン
ポケットコイルでは「柔らかめ」
体格が小さめの方は低反発のマットレスでも体の沈みこみが少なく寝返りもしやすいと思います。硬いマットレスの場合は体への圧迫感が強くなり、腰痛の原因になります。体全体で圧迫感を分散出来る物を選んで下さい。
・体格が標準的な方(60〜80キロ)
ウレタン製のマットレスでは150ニュートン
ポケットコイルでは「普通」
体格が標準的な方はマットレスに体が沈みこんで寝返りがしにくくないか、また、体全体で圧迫感が分散出来ているのかの両方とも確認してみて下さい。「やや柔らかい」や「やや硬い」などの物が合う方もいますので、しっかり確認しながら選んで下さい。
・体格が大きめの方(80〜100キロ)
ウレタン製のマットレスでは180ニュートン
ポケットコイルでは「硬め」
体重が重めの方はマットレスに体が沈みこみやすい為、寝返りがしやすいのかを確認してみて下さい。柔らかめのマットレスですと寝返り出来ずに腰痛になりやすいので、硬めのマットレスをおすすめします。
・それ以上の方(100キロ〜)
ウレタン製のマットレスでは200ニュートン
ポケットコイルよりもボンネルコイル
それ以上の方は寝返りがしやすい事に加え、柔らかいマットレスではヘタリが早くなリますので、硬めのマットレスを選んで下さい。コイル製の物では、ポケットコイルよりもボンネルコイルの方が丈夫でヘタリにくいですので、そちらを選ぶようにして下さい。
厚さの選び方
厚さに関してはコイル製の物は基本的にコイルが剥き出しになっている事も無いので厚さを気にしなくて良いでしょう。ウレタン製の物は80キロ未満の方は8センチ以上、80〜100キロの方は10センチ以上、それ以上の方は13センチ以上の物が目安になります。
購入する時のポイントまとめ
・寝返りのしやすい物
・マットレスからの圧迫感を体全体で分散出来ている物
・厚みが適切で、底つき感がない物
お店で購入する時は「○○○」もチェック!!
お店で購入する際は、実際の商品に寝て寝心地をチェックすると思います。
購入する時のポイントをチェックしつつ、もう1つチェックして頂きたい事が有ります。
それは寝た状態で「深呼吸」をしやすいかチェックして頂きたいのです。
柔らかすぎるマットレスの場合は、寝た時の姿勢が悪くなります。また、硬すぎるマットレスの場合は、体に余計な力が入ってしまいます。このどちらの状態でも呼吸が浅くなってしまい、回復に必要な酸素を取り込む量が減ってしまいます。これは、腰痛を悪化させる要因になってしまいますので、深呼吸がしやすいかもチェックしてみて下さい。
院長がおすすめする、腰痛を予防するためのマットレスの使い方
自分に合ったマットレスを使用する事で、起床時の腰痛の多くは軽快すると思います。しかし、マットレスは使用し続けると体の形に凹んでしまい、それが寝返りをしにくくさせ、腰痛を再発させてしまいます。
マットレスを凹まない様に少しでも長持ちさせるには、月に1回程度でいいのでマットレスを裏返したり、上下逆にするなどをして、体重が乗る箇所をずらして使用して下さい。そうする事で、形が変わってしまう事を少しでも防ぐ事が出来ます。
また、すでに凹んでしまっているが、すぐに買い替える事が困難な方は、凹んでしまっている箇所(主に腰〜お尻あたり)にバスタオルやフェイスタオルを数枚使用して調節しながら埋めてみる、または敷布団なども使用して凹みを緩和させてみて下さい。凹みが深い場合は、タオルではなかなか調節する事が難しい為、上でも説明した様にマットレスを裏返して使用してみる事も有効ですので、お試し下さい。
40代男性、マットレスによる腰痛改善例
慢性的な腰痛でお悩みの運送業をされている40代の男性が来院されました。
お話しをお聞きした際に、「日常的に腰の重だるさが有ったが、最近はそれが痛みに変わってきた」と仰りました。
それから、治療の計画を立てさせて頂き、その通りに通院をされ普段の腰痛も軽快していきましたが、「朝起きた時に腰痛が有り、その後動き出すとマシになってくる」といった症状が残りました。
それをお聞きした際に、就寝中の問題と思いましたので、就寝中に腰を痛める様な原因は無いかとお尋ねしました。すると「マットレスのお尻付近が凹んでいるのが原因かも」と仰られたのです。
そのマットレスはウレタン製のマットレスでしたが、10年程使用し続けておられたので、お尻の部分が凹んでいるとの事でした。また、標準的な体格の方でしたので、マットレスの厚さが8センチ以上有るか確認したところ、「恐らくそれよりも薄い物を使っている」との事でした。
そこで、とりあえず応急処置として凹んだ部分を何枚かのバスタオルで埋める様に敷いて、その上に敷き布団を敷いて平らな状態になる様にして頂き、その状態でしばらく様子を見て頂きました。
そして、次の治療の時に「タオルを敷いて凹みを無くしてから朝の腰痛がマシになってきた」と仰られたので、原因はやはりマットレスだと判断し、マットレスの選び方をお伝えしてから買い替えをおすすめさせて頂きました。
マットレスを買い替えてからは朝の腰痛も無くなり、今では定期的なメンテナンスで腰痛予防をされています。
今回は起床後に腰痛がある方へのマットレスの選び方や使用方法についてお話しさせて頂きました。
もし、ご自身が腰痛でお困りの際は、一度マットレスの見直しをしてみて下さい。
(監修:柔道整復師 鍼灸師 森川伸弥)
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- 投稿タグ
- 腰痛、マットレス、硬さ、予防