スマホ首 (1)

皆さんこんにちは。大阪府八尾市にあります陽だまり鍼灸整骨院、院長の森川です。

年末年始はどのようにお過ごしでしょうか?

帰省や旅行、初詣などお出かけされる方もいらっしゃれば、ご自宅でゆっくり過ごされる方も多いかと思います。

特にお家で過ごす時間が増えると、ついついスマホを長時間使ってしまうことはありませんか?

ネットニュースを読んだり、動画を見たり、ゲームをしていたら、気がつけば2〜3時間経っていたという経験のある方も多いのではないでしょうか。

しかし、このようなスマホの使いすぎが原因で「首が痛い」「肩が凝る」と感じたことはありませんか?

これは、いわゆる「スマホ首」と呼ばれる状態になっているかもしれません。

今回は、スマホを長時間使用したことによる首こりについて、その原因となるスマホ首の解説と、座ったまま簡単にできる解消ストレッチをご紹介します。

首こりにお悩みの方や、スマホの使いすぎが気になる方は、ぜひ最後までご覧ください。

スマホの使いすぎによる首こりはスマホ首?スマホ首の正体

「スマホ首」とは、正式には「ストレートネック」と呼ばれる状態を指します。

本来、私たちの首の骨(頸椎:けいつい)は、緩やかなカーブを描いてS字に湾曲しています。

この自然なカーブのおかげで、頭の重さを分散し、首や肩の筋肉への負担が軽減されています。

しかし、スマホやパソコンを長時間使うと、下を向いたり、前かがみの姿勢をとり続けることが増えます。

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このような姿勢が続くと、首のカーブが失われ、まっすぐな形に近くなってしまうのです。

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この状態が「ストレートネック」です。

ストレートネックのポイント

①首への負担が増える

頭の重さは約5〜6kgもあり、首が前に傾くほど負担が増します。

例えば、30度傾けると約18kgもの重さが首にかかると言われています。

②首こりや肩こりの原因に

首がまっすぐになると、周囲の筋肉が余計に力を使って頭を支える必要があり、筋肉がコリ固まります。

③頭痛や疲れ目にも影響

血流が悪くなり、頭痛や眼精疲労、さらには自律神経の乱れを引き起こすこともあります。

「スマホ首」は、まさにスマホの使いすぎで発生しやすい現代病とも言える状態です。

これを放置すると、首だけでなく全身の不調につながるため、早めの対策が重要です。

スマホ首が悪化すると

スマホ首であるストレートネックが続くと、頭は少し上を向くような姿勢になってしまいます。

そして、その状態が続くことで、以下のようなリスクも高まるのです。

①変形性頸椎症(へんけいせいけいついしょう)

長期間、首の骨や関節に過剰な負荷がかかり続けることで、頸椎(首の骨)が摩耗してしまう状態です。

・骨の変形

骨と骨が擦れ合うことで骨が変形し、トゲのような「骨棘(こっきょく)」ができる場合があります。

これが神経や周囲の組織を刺激すると、痛みや痺れが生じます。

・症状

首や肩の慢性的な痛み、首の動きが制限されるなど、生活に支障をきたすこともあります。

②頸椎ヘルニア

頸椎の骨と骨の間にある椎間板(ついかんばん)が、長時間の圧迫で変形し、中のゼリー状の髄核(ずいかく)が飛び出してしまう状態です。

・神経への影響

飛び出した椎間板が神経を圧迫することで、首や肩の痛み、腕や指の痺れ、力が入りにくくなるといった神経症状が現れます。

・症状の範囲

場合によっては下半身にも影響を及ぼし、歩行が困難になることもあります。


このように、スマホ首を放置するとこれらの様な状態に悪化してしまいます。

状態が悪化する前に対策をする事が重要になります。

首こりを解消するストレッチ

ここでは、座ったまま簡単にできる首こり解消ストレッチを3つ紹介します。

これらはスマホ首の改善にも効果的です。

①首の前後ストレッチ

1、姿勢を正して椅子に座り、背筋を伸ばします。

2、頭をゆっくり前に倒し、首の後ろを伸ばします。10秒キープ。

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3、次に、頭を後ろに倒して喉を伸ばします。10秒キープ。

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4、前後交互に3セット行いましょう。

②首の側面ストレッチ

1、背筋を伸ばして座り、右手を頭の左側に添えます。

2、ゆっくりと頭を右に倒し、首の左側を伸ばします。

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3、10秒キープしたら反対側も同様に。

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4、左右交互に3セット。

③肩甲骨ほぐしストレッチ

1、両手を肩に置き、肘を大きく回します。

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2、前回しと後ろ回しをそれぞれ10回ずつ行います。

3、肩甲骨周りの血流が促進され、首の緊張も和らぎます。

スマホ首を予防するための注意点

スマホ首を防ぐには、日頃の生活習慣を見直すことが大切です。

以下のポイントを意識してみましょう。

①スマホを見る時間を制限する

長時間のスマホ利用を避け、1時間に1回は画面から目を離して休憩を取るようにしましょう。

②画面の位置を調整する

スマホを目線の高さに持ち上げ、首が前に傾かないように意識します。

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③正しい姿勢を心がける

座るときは背筋を伸ばし、肩をリラックスさせます。椅子に深く腰掛けると良いでしょう。

④ストレッチを習慣化する

1日数回、首や肩のストレッチを取り入れることで、スマホ首の予防になります。

まとめ

今回はスマホ首の解説と、座ったまま簡単にできる解消ストレッチをご紹介しました。

年末年始に増えるスマホ利用時間が、首こりやスマホ首を引き起こす原因になることがあります。

しかし、座ったまま行える簡単なストレッチや、日常生活での注意点を意識するだけで、症状を緩和し、予防することが可能です。

快適な日々を過ごすためにも、今回紹介したストレッチを取り入れながら、スマホとの付き合い方を見直してみてはいかがでしょうか?

もし、それでも解決しない場合は、整骨院などの医療機関にご相談ください。

当院が近くの場合は、お問合せお待ちしております。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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(監修:柔道整復師 鍼灸師 森川伸弥)

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