皆さんこんにちは。大阪府八尾市の陽だまり鍼灸整骨院 院長の森川です。
先日、テニス肘にお悩みの患者さんから
「テニス肘のサポーターって効果あるんですか？」
とご相談いただきました。
サポーターは、痛みを和らげるための一時的な対策として効果を得やすい一方、長期的に使用することにはリスクも伴います。
テニス肘にサポーターが効果的な理由とは？サポーター使用のメリット・デメリットはどのようなものでしょうか？
そこで今回のブログでは、テニス肘でのサポーターについてご紹介します。
テニス肘にお悩みでサポーターを検討されている方は、ぜひ最後までご覧ください。
テニス肘にサポーターが効果的な理由
テニス肘でのサポーターの代表的な物として、写真のように腕に巻き付けるタイプの物があります。
テニス肘は、筋肉を使用した際に起こる牽引力によって、肘の外側にある外側上顆と呼ばれる部位に炎症が起こった状態です。
サポーターには、その筋肉の牽引力を外側上顆の手前で制限させる役割があり、それによって負担を減らす目的があるのです。
サポーター使用のメリット・デメリット
サポーターの使用には、以下のようなメリットとデメリットがあります。
これらを理解しながら、適切にサポーターを使用することがテニス肘の回復には必要です。
メリット
①痛みの緩和
サポーターは痛みを和らげるための即効性のある対策になります。
テニスだけでなく、多くのスポーツや日常生活で現れる痛みを緩和させ、活動を続けることができます。
②炎症部位の保護
適切にサポーターを使用することで、筋肉の牽引による炎症部位への負担を和らげ、炎症部位を保護する効果があります。
デメリット
①根本的な治療にはならない
サポーターは筋肉の牽引力を強制的に止めるだけで、テニス肘の根本的な原因を取り去っているわけではありません。
痛みが緩和されるからといって、サポーターを着用しながらプレイを続けていると、サポーターではカバーしきれないほど悪化してしまう恐れがあります。
②依存のリスク
サポーターに依存してしまうと、サポーター無しでのプレイが出来なくなります。
それによって、筋力の低下や関節の硬直を招き、テニス肘の悪化を引き起こす可能性があります。
③適切なフィッティングが必要
サポーターは装着する部位を間違えると、逆に悪化させる場合があります。
テニス肘のサポーターは、肘の痛みが起こっている骨の部分に装着するのではなく、そこから少し指先に向かった筋肉の部分に装着しなければいけません。
サポーターに頼らないテニス肘治療
テニス肘を治すには、サポーターに頼らない様にするための治療も必要になります。
そのために、テニス肘の原因である筋肉や腱の治療が欠かせないでしょう。
しかし、それだけでは回復しない場合もあります。
実は、テニス肘の場合は体の歪みが原因となっている場合もあるのです。
体の歪みから肩が前に巻いてしまう「巻き肩」になっていると、肘への負担が大きくなってしまいます。
もし、患部の治療を行っていても改善されない場合は、そういった事も含めて治療をしてもらえる治療院を探してみてください。
当院が近くの場合は、まずはご連絡お待ちしております。
サポーターの上手な使用方法
テニス肘のサポーターを使用する際のメリット・デメリットをご紹介しました。
これらを参考に、上手なサポーターの使用方法をご紹介します。
①痛みが強い時期はスポーツ・家事など、腕をよく使う時にサポーターを着用する。
②腕に負担を掛けない時はサポーターを外す。
③サポーターはあくまでも痛み止めの役割なので、サポーターだけでなく、治療も行う。
④ご自身で出来るセルフケアも行う。
セルフケアは下記ブログをチェックしてください↓
ストレッチが逆効果になることも！？テニス肘の痛みを和らげるセルフケア
⑤痛みが徐々にマシになってきたら、サポーターを使用しない時間を多くしていく。
この様にして、サポーターを上手に使用しながらテニス肘を改善させましょう。
まとめ
今回はテニス肘のサポーターの効果とリスクについてご紹介しました。
テニス肘に対するサポーターの使用は、痛みを緩和させる一時的な対策として有効ですが、長期的な使用には注意が必要です。
もちろん、サポーターをしなければいけないといった場合では使用してください。
しかし、サポーターに頼りすぎずに、根本的な治療も並行して行ってください。
そうすることで、テニス肘の改善と再発防止を目指せるでしょう。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
（監修：柔道整復師 鍼灸師 森川伸弥）
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