こんにちは。大阪府八尾市の陽だまり鍼灸整骨院 院長の森川です。
今回は前回に引き続きぎっくり腰についてお話しをさせて頂きます。
前回のブログをまだ見ていない方は、そちらも一緒にご覧下さい。
季節の変わり目に起こるぎっくり腰 パート① 自宅での対処法とは?
多くのぎっくり腰患者さんは痛い事が不安で、少しでもマシになる事は無いかと色んな質問をされます。
ですので、今回はその中でも多くの方に聞かれる質問についてお話ししていきます。
ぎっくり腰は冷やすべき?温めるべき?
こちらの回答は温めて下さいとお伝えしております。
私がこの業界に入った頃は、ぎっくり腰は冷やす事が常識でした。今でも治療院によってはまずはアイシングをして冷やすという治療所も有ると思います。
しかし最近の研究では、ぎっくり腰は炎症反応が見られないといった事が解明されていますので、冷やす事によって回復が早くなる事はありません。
冷やす事のメリットとして、感覚を麻痺させて一時的に痛みを軽快させる効果はありますが、これも回復を早めるものではありません。
※ただし私の経験上、稀に炎症が起こっている場合もあります。腰を触って周りよりも明らかに熱い場合はビニール袋に氷水を入れて5〜10分ほどアイシングをして下さい※
温め方はお風呂にて湯船に入って温めて下さい。痛みでそれが難しい場合はシャワーを腰に当てて温めるだけでも大丈夫です。
ぎっくり腰は湿布を貼るべき?
こちらも先ほどのお話しに関連しますが、湿布の大きな効果は消炎鎮痛効果となっております。
ぎっくり腰は炎症を伴わないとご説明させて頂きましたので、消炎鎮痛効果の意味は無いでしょう。
また、冷やす目的や温める目的で湿布を貼る方がいますが、こちらの効果もほとんど見込めません。
缶コーヒーに湿布を貼っても温度が変わらないのと同じで、あくまでも冷たい・温かいを感じるだけで体の中身の温度変化はありませんのでご注意下さい。
早く治す為にコルセットは必要?
コルセットについてはぎっくり腰を治す役割はありません。
しかし、装着すると支えられたり固定されたりといった安心感を得る事ができます。
どうしても動かなければいけないけど、何も無しでは不安といった場合は装着して貰っても良いですが、前回のブログでもお話しした様に、回復させる為には安静より動く方が痛みは早く治まります。
ご都合に合わせて装着して頂ければ良いですが、早期回復を目指すなら可能な限り外すようにしてみて下さい。
ぎっくり腰はどれくらいで良くなりますか?
ぎっくり腰の程度にもよりますが、おおよそ2週間以内にある程度動ける様になる方が多いです。
逆を言えば、2週間経過しても痛みが変わりない場合は内科的な病気も考えられますので、病院に受診して下さい。
病院に受診するべきですか?
必ずしも病院に受診をする必要は無いと思います。
ただし、以下の症状が見られる場合は病院の受診をした方が良いでしょう。
・動いていない時にも不定期に痛みが出る。発作的に痛みが出る。
・発熱を伴う。
・足に痺れを伴い、痛みで動く事も困難になっている。
・原因不明の体重減少
・膀胱直腸障害
こういった症状が見られる場合は一度病院に受診して下さい。
以上のように、今回はぎっくり腰になった際によく頂く質問にお答えさせて頂きました。
私もぎっくり腰の経験がありますが、強烈な痛みにとても不安を抱いた事を今でも覚えています。
そんな強烈な痛みのぎっくり腰を2度と経験しないようにするには、日頃からお身体のケアをする事がとても大切です。
もし、もう2度と経験したくないという方は、近くの信頼出来る治療所でお身体のケアをしてみて下さい。
当院が近くの場合は、早めにご相談のお電話を頂ければと思います。
(監修:柔道整復師 鍼灸師 森川伸弥)
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