皆さんこんにちは。大阪府八尾市の陽だまり鍼灸整骨院 院長の森川です。
年の瀬が迫り、仕事納めや大掃除で忙しい毎日をお過ごしの方も多いと思います。
その中でも年末の大掃除は、普段使わないような体の使い方をする分、体への負担が大きくなります。
特に窓拭きや換気扇の掃除など、腕を高く上げたり、無理な姿勢で力を入れたりする作業は、肩に大きな負担をかけます。
「去年までは平気だったのに、今年は右肩に違和感がある」「掃除を始めて数分で、腕を上げるのがつらい」
もし大掃除でこのような違和感や痛みを感じたなら、それは単なる筋肉痛ではなく「五十肩」の初期サインかもしれません。
そこで今回は、年末の大掃除をきっかけに発覚した肩の痛みについてご紹介します。
大掃除で肩の痛みや違和感を感じたという方は、ぜひご覧ください。
大掃除が引き金になった五十肩の3事例
五十肩(肩関節周囲炎)は、特別なきっかけなく発症する事が多いです。
しかし、年末の急激な負荷が引き金となって「痛み」として自覚されることもあります。
①窓拭き中に「ズキッ」と急な痛みに襲われたAさん(52歳・女性)
・状況: 寒い中、ベランダ側の窓を勢いよく拭いていた時、右肩の前側に鋭い痛みが走りました。
・症状: その日は何とか掃除を終えたものの、翌朝、服を着替える際に右腕を後ろに回す動作(エプロンの紐を結ぶ際)で痛みが出るように。
②換気扇掃除後、痛くて夜中に目が覚めるようになったBさん(55歳・男性)
・状況: 脚立に乗って長時間にわたり、右手を高く上げた状態で換気扇の油汚れをゴシゴシと擦る作業を行いました。
・症状: 掃除中は疲労感だけでしたが、その日の夜から寝返りを打つたびに激しい痛みで目が覚めるようになりました(夜間痛)。
③掃除機がけの後、慢性的な重だるさが続くCさん(49歳・女性)
・状況: 普段よりも念入りに、家中を長時間かけて掃除機がけや拭き掃除を行いました。
・症状: 急な痛みではなく、右肩から二の腕にかけて常に重だるい感覚が続き、なんとなく腕が上げづらい状態が1週間以上続きました。
五十肩とは?その進行プロセスとNGな行動
五十肩(肩関節周囲炎)とは
五十肩は、一般的に40代から60代にかけて発症する肩の痛みの総称です。
肩の関節周辺に炎症を起こし、関節の動きが制限されます。
五十肩は、急性期(炎症期)、慢性期(拘縮期)、回復期という3つの段階を経て、数ヶ月から1年以上の時間をかけて回復に向かいます。
大掃除で急に痛みが出た場合は、急性期に入った可能性が高いです。
痛みを悪化させるNG行動3選
特に急性期にこれらの行動をすると、炎症を悪化させ、回復を遅らせてしまいます。
①痛いのを我慢して無理に動かす
「動かさないと固まる」と誤解して、激痛をこらえて無理に腕を回したり上げたりすると、炎症を起こしている組織がさらに損傷し、痛みが悪化します。
②痛い部分を強く揉む
痛みの原因は筋肉のコリだけでなく、関節内の炎症です。強く揉むことで炎症を広げ、逆に痛みを増強させてしまう危険性があります。
③痛い肩を下にして寝る
寝ている間に肩に体重がかかると、関節内の圧が高まり、血流が悪化して夜間痛を強く引き起こします。
五十肩で行うべき「3つの対策法」
大掃除の後に肩に違和感や痛みを感じたら、まずは炎症を抑え、安静を保つことが最優先です。
①熱を持っているなら「アイシング」で炎症を鎮静化
痛みが出始めで、患部を触ると熱を持っている場合や、ズキズキとした強い痛みがある場合は、炎症が起きているサインです。
・方法: ビニール袋に氷と少量の水を入れ、痛む箇所(肩の前側や側面)に5~10分当てましょう。
炎症を鎮静化し、痛みを緩和します。
ただし、冷やしすぎると血行不良になるため、感覚がなくなる前に外してください。
②肩を休ませる「安静ポジション」の確保
痛む肩を無理に動かさず、リラックスできる体勢を意識しましょう。
・日中の過ごし方: 腕は体側から離しすぎず、肘を曲げた状態でクッションや机の上に置くなどして、重力から解放してあげましょう。 アームバンドが使用すると、より効果的です。
・睡眠時の工夫: 仰向けで寝る場合は、痛い方の肩の下に小さなタオルを挟む。
横向きで寝る場合は、痛い方を上にして、前に抱き枕などを置き、腕を乗せて負担を減らします。
③血行を促す「痛くない範囲での軽い運動」
少し痛みが落ち着いた時には肩周辺の血行を促し、関節が固まるのを予防する軽い運動(リハビリ)を痛みのない範囲で始めましょう。
・振り子運動(コッドマン体操)
少し前かがみになり、痛くない方の手で机や椅子に掴まります。
痛む方の腕の力を完全に抜き、重力に任せて腕を前後に小さく揺らします(振り子のように)。
慣れてきたら、500ミリのペットボトルを持って行うようにしてください。
これは、炎症期を過ぎてから関節の可動域を維持するために特に有効です。
五十肩の回復を早めるための日常生活での注意点
急性期を脱し、痛みが少し落ち着いてきたら、以下の点に注意して生活を送ることが回復を早めます。
①身体を冷やさない
五十肩は血行不良と密接に関係しています。
湯船にゆっくり浸かる、マフラーやカイロで首・肩周りを温めるなどして、常に温かく保ちましょう(ただし、炎症が強い急性期はアイシング優先)。
②適切な睡眠の確保
疲労やストレスは回復力を低下させます。
年末の忙しさで睡眠不足にならないよう、質の良い睡眠を心がけてください。
③痛くない範囲での家事の工夫
大掃除の残りは、無理をしないことが肝心です。
道具(柄の長いモップなど)を工夫し、痛む動作を避けて作業しましょう。
それでも改善しない・悪化するなら整骨院へ
自分でできる対策を試しても以下のような症状がある場合は、我慢せずに専門家にご相談ください。
・夜間痛が強くて眠れない
・痛みが強すぎて、日常生活に支障が出ている
・痛みが始まってから2週間以上経過しても改善の兆しがない
受診は早ければ早いほど早期回復に繋がります。
もし痛みでお悩みの場合は、早めに専門家へ相談しましょう。
まとめ
大掃除は1年で最後の大仕事になるという方も多いでしょう
綺麗にすることで、新年を気持ちよく迎える事ができます。
しかし、その大掃除がきっかけで体の痛みを発症される方が毎年おられます。
そうならない工夫を行いながら、もし痛みが発症した際は早めにご相談ください。
相談は下記に記載の電話番号または
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
(監修:柔道整復師 鍼灸師 森川伸弥)
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